カルト関係の設定(2020.6/16)
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【 - 天堂家 - 】
サプリメント・コデックス(p.40)参考。『黄まだらの牛』と『紫苑の墓』に縁のある血筋の者たち。
カルティストというよりは、神の子として脈々と続く小規模な集団と言えるかもしれない。
※『黄まだらの牛』『紫苑の墓』はヨグ=ソトース関連
■起こり
平安頃、もとより陰陽寮の末端に属した星見の一族。
星から未来の慶事を読み取るなか、ついには星の使いに予見を望んだとも、
一族の姫君が謀略に落ちた父の危機を防ぐため、自らを供物として星の使いを招いたとも言われる。
いずれにしろ『黄まだらの牛』と呼ばれるものと交わった姫君が成した子から始まった。
牛との間にできた子は予知を授けたという。人の子の形をしていたとも、人ならざる姿であったとも逸話が残されている。
また、それより以降一族の女子には予知の目を持つものが生まれるようになる。
予知の目がなくとも、何代かに一人は神と交わり、子を授かるならわしである。
女子は『紫苑の巫女』として大事にされ、死後は紫苑の花に囲まれた墓で眠らせることとなった。
このように、女子は予知を授かること、一族と神たる存在の繋ぎの役割を持つ。
男子は、時世を読み、一族の血と神たる存在の繋がりを絶やさぬ役割がある。一族の血と家紋・家業を繋ぐのだ。
女子が授かった牛との間の子が奇形あるいは短命であることが多く、更に子を成せぬ事も多かったことが要因だろう。(近現代においては、延命が可能となっている)
■血筋
その血筋に特殊なものが現れるのは、予知の関連のみである。
起こりからしばらくの期間は奇形や異形として生まれる赤子も多かったと伝えられるが、現代においてはほぼ通常の人間と変わらないように見える。
ただし、一族から行方不明者が出ることもまれに存在する。
行方不明となった者は、予言よりもその根底、世界の知識、真理を追い求めていたという。
星見から始まったこの一族は、そうした神秘を求める気質であると言えるだろう。
■名の由来
時代を経るにつれ、星見の一族は天の導きに従うもの、天の道を示すものとして『天道』と呼ばれた。
しかし一族はその血筋と立場を広く大きくするよりも、ひっそりと直系の血を繋げる事を良しとし、やがて『天堂』の名へ変化した。
ゆえに天堂が掲げるのは以下である。
・天堂の血を絶やさぬこと
・その時代の権力闘争と距離を置くこと
・星の周期ごとに、『黄まだら牛』との交わりを課すこと
一族の歴史は、成人後の後継者や女子に伝え、伝承を受け継いだものは一族の紋を体に刻むこと。
ただし例外として、”我欲に堕ちるものに天堂たる資格なし”というものがある。
紋を体に刻んだとしても、資格なしとみなされたものは一族から追放し、粉薬を与えられるという、残酷な罰を課される習わしである。
一族の蔵に秘蔵されるこの粉薬は、黒い蓮から作られたものだ。(マレモンp.74 夢を見る薬としての黒い蓮)
この粉薬を摂取したものの意識は夢と夢の境をさまよい続け、運よく取り戻しても薬への中毒に苦しむことになる。
ただし、使われなくなって久しく、現代においてこの粉薬が天堂家に死蔵されているかは不明。
■天堂の紋
星の輝きの連なる、紫苑の花と黄色まだらの牛を描いた紋。
また、必ず天堂家の衣服には紫苑の刺繍、または紫苑の飾りが付される。
■現代の天堂家
天堂 十全(じゅうぜん) 父親・葬儀屋 社長
天堂 千代(ちよ) 母親・葬儀屋 経理部長
天堂 一色(いっしき) 長女 ※紫苑の巫女候補
天堂 二色(にしき) 長男 ←探索者
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(それ以外は未定)
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