21 6月

■刑事設定用事件概要

※すべて架空の事件であり、実在の団体・事件・関係者とは一切関係のないフィクションです。


■ファラリス事件

■インターネットサイト配信殺人事件
【通称】ファラリス事件
【時期】20XX年X月
【被疑者】ハンドルネーム・BOBBIN 本名・棒 瓶(ぼう・びん) 逮捕当時39歳
【裁判】非常に悪質な殺人だが、遺棄致死罪と公共危険罪にあたるとして、7年の実刑判決。

【事件概要】
無料動画配信サイトに、”くぐもった甲高い音の聞こえる金属製の箱”を映し出すだけのライブ映像が配信された。
配信開始から30分と経たずに金属製の箱からは音が聞こえなくなり、しばしして配信は終了した。
遡って確認すると、”金属製の箱に閉じ込めた人間へ、ガソリンをまき、火をつけて蓋をする”ものだった。
『ぎゃあああぁぁ!!あああああぁぁぁ!!!!』
くぐもって聞こえたのは、人間の悲鳴である。警察は事件性を認め、現場と配信者の特定が急がれた。

【顛末】
サイバー犯罪対策課を中心に捜査が急がれた。証拠は映像のみで、鑑識との協力の元解析が進められた。
サイトを利用したアカウントからは個人情報がほとんど得られず、アクセスサーバーへのハッキングが要となる。
一瞬だけ移った被害者の画像から、被害者の特定が進められ、事件発生までの経緯の捜査に所轄やプロファイル人員が投入された。
これにより、アップロードした被疑者特定とともに現場特定、殺人容疑での確保となる。
動機は怨恨と見られるが、被疑者は聴取にて一切の黙秘を貫いている。
しかし、被疑者と事件を繋ぐ物的証拠が少なく、最終的に裁判では証拠不十分を指摘されたため、無期懲役の要求は棄却されており、実刑判決は軽いものとなっている。
これについて検察側は引き続き再審要請を行っている。

【付記】
この配信により、視聴者の一部にPTSD等の精神的トラウマの要因が植え付けられ、多数の被害情報が寄せられている。
『悲鳴が耳に残って消えない』『残酷な状況を連想させられる』といった、視覚情報が無い上での凄惨さから、この事件の残酷な一面が現れている。
該当の動画は既に削除されているが、裏で保存した視聴者により公開されるケースが現在も発生しており、インターネット上の巡回が続けられている。

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■絲家狂言誘拐事件
■製糸会社誘拐事件
【通称】絲家狂言誘拐事件
【時期】20XX年X月
【被疑者】有家 栄(ゆうか・えい)、回波 火伊(かいは・びい)、半 椎(はん・しい)  逮捕当時:18歳
【裁判】被疑者3名ともに、傷害罪並びに死体遺棄、未成年者略取誘拐罪による懲役10年……が妥当であるが、少年法により家庭裁判所へ送られ、保護処分となっている。

【事件概要】
大手製糸会社『絲』代表取締役の娘が誘拐され、身代金1,000万の要求を受けた。
警察への言及はなく、身代金の受け渡しは代表夫婦ではなく庭師が指定された。
万全な体制を組んだものの、受け渡し現場から庭師が逃走、警官が撒かれる事態となる。
翌日、庭師の青年が遺体で発見され、現場に残された痕跡から誘拐が狂言である可能性が浮上。
娘は戻らず殺人犯に捕まったと見られ、誘拐殺人事件として改めて捜査が開始された。

【顛末】
庭師の死因は頭部強打による出血での脳挫傷。背後から建材で殴打されたと見られる。
その後の調査により、男女関係にあった娘と庭師による、親に対する反抗からの狂言誘拐だったことが断定された。
それを利用した別の犯人グループにより、娘の誘拐と庭師の処分が行われたと見なされ、現場証拠の洗い出しが急がれた。
手掛かりが混在する中、鑑識とサイバー課との連携により、犯人グループの車と使用ルートを特定。
誘拐犯とのやりとりは強行班を中心に行われ、その裏で潜伏先の特定が急がれた。
潜伏先へ先行した強行班に続き特殊部隊が突入し、犯人グループを拘束。被害者を保護した。

【付記】
犯人グループは誘拐・殺人の動機を当初黙秘していた。
のちに複数犯であることを利用し揺さぶりをかけたところ、製糸会社代表個人への怨恨によるものと語った。

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■ホステス監禁事件
■西区ホステスストーカー傷害事件
【通称】ホステス監禁事件
【時期】20XX年X月
【被疑者】津家 的伊(つけ・まとい) 逮捕当時:42歳
【裁判】ストーカー規制法に基づくつきまとい他、強制強姦等による傷害罪で8年の懲役、横領罪による罰金刑で現在も執行中。被害者側は社会的・精神的傷害を理由に判決に対して不服申し立てを行っている。

【事件概要】
埠頭に長期間放置されていたコンテナが、所有者不明で警察に届けられた。
内部をあらためたところ、拘束具等の設備や排せつ物等、生活の痕跡が確認された。
コンテナに残されたDNAを照合したところ、過去の前歴者データベースにより、現在ホステス勤務をしている女性であると発覚。
拉致監禁の疑いがあるとして捜査を進め、被害女性の身元特定、行方の捜索が行われた。

【顛末】
もしもコンテナの放置に気付かなければ発覚しなかった一件である。
被害者へストーカー行為を行っていた人物の特定、所在捜索が難航した。
この件に関して、所轄との連携と細かな聞き込み、関係各所への慎重な内部調査が求められた。
被害女性の店へ出入りした人間について、背後関係の洗い出しの末に職場の金を横領して貢いでいた被疑者を特定した。
それが職場に発覚する前に被害女性を囲い込もうとし、精神的肉体的に追い込む手段に出たと見られる。
被疑者確保と同時に被疑者周辺を調査し、別名儀で借り入れられた倉庫にて衰弱した状態の被害女性を発見、保護した。

【付記】
被害女性は不服申し立てを行っているが、過去にも多数のストーカーや痴漢被害の訴えを起こしている。
これについて、示談金目当ての計画的なものがないか本件も含めて、更なる調査観察が行われている。
被疑者は憑き物が落ちたかのように反省した様子で刑務所での態度も優良である。
『なぜあれほど彼女に執着したのかわからない』と話しているが精神鑑定に異常はない。
被害者へ報復する目的で改善した態度を取っている可能性が危惧され、監察官へ申し送り予定である。

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■ゴエ島事件
■御ゑ島沖水死体事件
【通称】ゴエ島事件
【時期】20XX年X月
【被疑者】主犯 田中壱郎(たなか・いちろう)、従犯 ゑ長みき枝(えなが・みきえ)、他
【裁判】実行犯は主犯として懲役10年、ほう助による従犯は禁錮6年の実刑。また、死体遺棄・死体損壊・障害・警察官への業務妨害は3年の懲役。その他軽微な罪状は罰金刑。

【事件概要】
発端は、住職の水死体が発見されたことである。
場所は御ゑ島(ごえしま)沖で、本土から漁のため船を出していた漁師が発見した。
発見された遺体の身元は本土の寺の住職であり、数日前に法要のため、本土から御ゑ島へ出張している事がわかった。
遺体の損壊は激しく、波に攫われた以上に生前に受けた損傷も見られ、事件と事故両面の捜査が行われた。

【顛末】
遺体が流れるに至った潮の流れと島内の捜査により、島に私刑場として使用される場所が確認された。
池の底が水中の洞窟を通じて海に繋がっており、そこから遺棄した死体が流れ、今回の死体発見につながった。
のちに同場所からは、死亡時期の異なる身元不明の白骨死体や遺体が多数発見された。
捜査の過程で捜査官が島民により上陸拒否・監禁未遂などの捜査妨害が発生。
それを先導していた村長夫人とその部下、他島民数名を現行犯逮捕。
そののち島民46名が業務妨害、傷害、死体損壊、死体遺棄、ほう助等の罪に問われるという、大規模な摘発となった。
残る島民は多くが自力で生活のできない高齢者または子供であり、多数の島民に精神鑑定が必要とされたことから、残された島民は本土へ移動することとなった。

【付記】
島民がこのような凶行に及んだ要因は未だ明確になっていないが、島独自の信仰によるものであるとされる。
私刑場兼遺棄現場にある大岩を島民はオオゴエ様と呼び、祀っていた痕跡が確認されている。
懲役を終えた住民の一部が帰島したため、島への定期的な巡回が検討されている。

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■アイスマン事件
■旧精肉店凍結幼児死体遺棄事件
【通称】アイスマン事件
【時期】20XX年X月
【被疑者】弐水東子(にすい・とうこ) 逮捕当時:26歳
【裁判】死体遺棄罪についてのみ、2年の懲役

【事件概要】
ミイラ化した遺体が凍結された状態で発見された。
発見者は近隣住民で、廃業した精肉店の冷凍室に保管されており、遺体は身元不明の2~5歳の男女3名。
遺体に外傷はなく、低体温による凍死であると推測されるが、睡眠薬の成分も微量に検出されている。
凍結ミイラは、消毒剤や滅菌剤を吹きかけ、それを氷の膜として保護する手法を取っていた。
ヨーロッパにて発見された凍結ミイラ”アイスマン”の保護手法を真似ており、異常性からメディアに度々取り上げられた。

【顛末】
使用された薬剤と発見現場の痕跡から被疑者はすぐに割り出された。
任意聴取にも協力的であったが、死体遺棄のみの自白に限り、殺害は認めず、聴取は難航した。
また、遺体の身元特定にも難航し、DNA鑑定や捜索願からも一致していない。
土地所有者も偽名を使われたものであり、状況証拠のみで被疑者と殺害に結び付けるものがないまま、死体遺棄のみについての起訴となった。

【付記】
当時の捜査官は独自に行ったDNA鑑定により、議会議員との関連性を訴えている。
しかし、違法に入手した証拠として却下されており、報告書は本部に認められていない。
被疑者は議会議員の元秘書であり、議員の私生児の処分を引き受けていたのではないかとの推測が上がっている。
釈放された被疑者は現状問題を起こしていないが、関わった捜査官には観察を続けている者もいる。

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■連続”アシッド”傷害事件
■住宅街無差別傷害事件
【通称】連続”アシッド”傷害事件
【時期】20XX年X月
【被疑者】足土かの子(あしど かのこ) 逮捕当時:35歳
【裁判】傷害と危険物所持により、無期懲役で現在も執行中である。

【事件概要】
高級住宅街で起きた異常犯罪事件。
1人目の被害時点で捜査本部が発足されたが、被害女性が証言できるまで回復を待つ必要があり、解決に時間がかかった。
犯行は人通りの少ない時間帯を狙い行われた。被害女性はいずれも病院にて適切な処置を受けたが重症である。
それは凶器の使い方によるものだ。いずれも被害女性は、目に薬品を浴びた後、口腔内へ同薬品を無理やり注がれ、腹部への暴行を受けている。

【顛末】
起訴されたのは『アシッド』こと足土かの子、現場住宅街に住むガラス工業会社役員の妻。
子供ができず、家庭においては姑、主婦会においては他の主婦から誹謗中傷を受けており、それが犯行動機に繋がった。
足土かの子は夫の会社へ出入りが自由であり、夫への届け物と称し、度々出入りし、凶器であるフッ化水素酸を調達している。

【付記】
犯行を行った足土かの子による、女性機能への激しい憎しみを表した事件である。

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■狂気の実況者:オンエアー
■インターネット番組傷害配信事件
【通称】狂気の実況者:オンエアー
【時期】20XX年X月
【被疑者】DJ.ITOこと本名・伊籐唯人(いとう ただひと) 逮捕当時:20歳
【裁判】悪質な犯行として、傷害致死罪にて判決は死刑。先日死刑が執行された。

【事件概要】
事件発生から解決まで半日という速度で終息したものの、その手口に話題となった異常犯罪事件。
伊籐唯人はインターネットラジオのDJとして活動しており、犯行は自身の番組内でコーナーとして配信された。
生放送と称して行われたのは、人間に対して拷問方法を試しながら、感想をインタビューしていくという内容である。
被害者2名は恐慌状態であり、その悲鳴が真に迫っていたことからラジオ視聴者が狂言ではないと気づき通報に至った。

【顛末】
収録現場特定が急がれたが、インターネットサイトとの交渉が難航し、サイバーポリスとの連携が行われた。
住所特定からは早く、現場に到着した警察官によって伊籐唯人は確保されたが、被害者1名は既に死亡しており、1名は重症ながら一命をとりとめた。
犯行動機は『ウケるから』『話題になるでしょ』といったもので伊籐唯人に反省の色はなく、死刑判決が下った。

【付記】
犯人確保までの一連の音声が配信されており、事態集束のため、今なお愉快犯による録音がSNSや動画サイトにアップロードされる行為を取り締まっている。

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■集団自殺”ジェーン・ドゥの幸福の城”
■廃校集団変死事件
【通称】集団自殺”ジェーン・ドゥの幸福の城”
【時期】20XX年X月
【被疑者】ジェーン・ドゥ(身元不明)  逮捕当時:20から40代と見られる
【裁判】主犯の名前は今なお特定できていない。被疑者死亡のまま送検された。

【事件概要】
集団自殺ほう助による集団変死という、異常犯罪の中でも不明な点の残ったままの事件。
遺体の状況から、事件発覚まで半月が経過していると鑑識結果が出ている。
現場は廃校となって閉鎖されていた校舎で、取り壊しのために出入りした業者により発見された。

【顛末】
体は全て抵抗した痕跡がないものの、薬殺刺殺殴殺絞殺……あらゆる手法で殺害されている。
ただ一人、殺害を行ったと思われる人物だけは、死体の転がる室内で首を括って死亡していた。
現場の遺体は首を括った1名を除いて全員が身分証を身に着けており、身元が特定できている。
身元特定の出来ている被害者は自殺願望を持っており、事件の前にSNSや知人家族に『望みが適う事になった』と漏らしていた。
捜査本部は身元不明の人物を”ジェーン・ドゥ”とし、事件はジェーン・ドゥによる自殺ほう助で書類送検となった。

【付記】
自殺志願者の望みが適った事、殺害された全員が一様に笑顔であったことから、この現場は当時、幸福の城と称された。

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■猟奇犯罪:首切り列車
■XX区線路上切断事件
【通称】猟奇犯罪:首切り列車
【時期】20XX年X月
【被疑者】偽路陳(ウェイ ルーチェン) 逮捕当時:35歳
【裁判】動物虐待、器物損壊罪、並びに殺害について判決は死刑、●年前に死刑が執行されている。

【事件概要】
生きたまま列車による轢死を行うという悪質な異常犯罪事件。
男性2名の死亡が相次ぎ、捜査が始まると、以前より動物の死骸の線路切断が続いていたことが発覚。
野良の犬猫の死骸を線路上に置くといった行為を試していたが、死骸で満足できなくなり、生きた人間に行うに至ったものと考えられる。
被害者は以前、特定の同級生へいじめを行っていたことが分かり、その元同級生が有力な被疑者として手配された。

【顛末】
いじめの対象となっていたのは鉄道会社勤務の運転士、偽路陳。
被疑者として手配直後、3人目となる被害者を襲おうとしたところを警察官が駆け付け、現行犯逮捕に至った。
在日中国人の家庭で育った偽路陳は人種の違いによるいじめ、差別を受けており、コミュニケーション能力に障害を持っている。
また”ギロチン”というあだ名で呼ばれ続けたことから、首切りに執着を持つようになったと精神鑑定により発覚した。
現代において、ギロチンそのものやそれに類するものはない。
偽路陳は列車を”首切りに最適の道具”と認識していたと言う。

【付記】
逮捕された偽路陳に反省の色はなかったが、『どうか死刑ならギロチンを使ってくれ』と幾度も訴えていた。
死刑の規定は絞首刑であるため、それは叶わなかったが、刑の執行日まで訴え続けていたという。

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■”亡霊”詐称事件
■廃屋白骨遺体遺棄事件
【通称】”亡霊”詐称事件
【時期】20XX年X月
【被疑者】多田人志(ただ ひとし) 逮捕当時:45歳
【裁判】迷惑行為と遺体遺棄ほう助にて懲役●年、現在も執行中である。

【事件概要】
その犯行形態の特殊性と倫理に反することから異常犯罪と位置付けられた事件。
事件は”亡霊館”と呼ばれる廃屋について、付近の住民の通報から発覚した。
”亡霊館”の由来は、持ち主が同名の小説「亡霊館」の作者・三須テリー氏であり、三須氏の死後、夜な夜な館に三須氏の亡霊が見えるとの噂が立っていたためだ。
通報を受けた警察官は、廃屋を捜索したところ、老人の扮装をして屋根裏に棲み付いている多田人志を発見、確保した。

【顛末】
調べによると多田人志は、生前の三須氏より、同氏の死後”亡霊の三須テリーがいるように演出をする”という依頼を受けたと話す。
収入源として否やもなく引き受けた多田人志は、単なる小説の宣伝と解釈していたが、屋敷の捜索で事態は一変した。
廃屋の壁の数か所より、白骨化した子供の遺体計10体が見つかる。
服装・歯形・DNA・骨格等、行方不明者データベースとの照合により、数十年前より行方不明になっていた女児のものだと判明。
いずれも死因は内臓破壊によるもので、何らかの暴行を加えられたと考えられる。
廃屋に児童殺害・また誘拐に関する痕跡はすでに劣化あるいは存在せず、詳細な経緯は不明。
女児殺害に関しては被疑者死亡により書類送検。多田人志は近隣への迷惑行為、遺体隠蔽へのほう助として実刑判決が下った。

【付記】
三須氏には家族はなく、数十年前に死亡届の出された息子が一人だけであるため、生前の暮らしを知るものは無い。
三須氏の”亡霊”の著書に登場する亡霊なるキャラクターの台詞に、こう記されている。
『我が身が亡霊なのではない。この屋敷の秘めし物語、それこそが過去の亡霊であり、拭えぬものである』

【後年による付記】
最新の3D技術、分析器による解析を行う。
幼児の白骨遺体の破損状況と、経年や埋葬状況による劣化を照合。
内臓破壊の原因や、痕跡から当時の犯行について、推測することができた。

幼児の骨の破損は大きく分けて、死後の埋葬による身体の破損、生前受けた暴行による骨折。
この生前の暴行には、頭部、胸部、腹部殴打のほか、性的暴行によるものも含まれる。
骨折痕から、野球グローブ大の拳であると推測される。成人男性にしても大きなものだ。
性的暴行による骨折は、強引な性行為によって死因である内臓破裂に直結したものと思われる。

生前の三須氏の体形は、被疑者との類似や近隣住民の証言から該当しないため、三須氏がこれらを行ったとは考えにくい。
もしかしたら、三須氏が行ったのは遺体隠蔽のみで……
(記録者がそれ以上の調査を不要としたため、記録はそこで終わっている)

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